飛行機やバスで長距離移動する際に、長時間同じ姿勢でいるとお尻が痛くなったり、腰が痛くなることがあります。
同じ姿勢だとどうしても疲れるし
お尻が痛くなる…
特に国際線の飛行機では10時間以上の移動も珍しくなく、お尻が痛くなるということはよくあると思います。
私も国際線の飛行機の中ではお尻が必ず痛くなるので、色々なアイテムを試してきました。この記事では、その中でおススメできるアイテムを紹介します。
アイテム以外にも、お尻と腰の痛みを軽減するためのTipsも共有します。
空気を入れるタイプのクッションがおススメ
先に結論から書きます。私が使ってきたアイテムの中でおススメは空気を入れるタイプのクッションです。
空気を入れるタイプのクッションのメリットは次の通り。
お尻の痛みを軽減できるという点では、どのクッションも有用ですが、長距離の移動で飛行機やバスの中に持ち込む上では携帯性が重要になります。
空気を入れて膨らますクッションは、飛行機やバスなどで使うときだけサイズが大きくなり、使わないときはペシャンコにして小さく折りたためます。
また、クッションのサイズを空気の量で調整できるので、多くの人の体型・好みに合わせることができます。
おススメの2つのクッション
私はこれまで東京-大阪間の夜行バスや15時間以上の長時間の国際線のフライトを何度も経験してきました。
そんな中で実際に使ってきたもので、おススメできるのは次の2つです。
ヨックッション
こちらは空気を入れて膨らませて、お尻の下に敷いて使います。
単純にクッション全体が風船のように膨らむと、不安定になりますが、こちらの構造は空気を入れて膨らましてもうまくバランスを保てる構造になっている点が良いです。
大きさと使い勝手
空気を入れる前のヨックッションはこんな感じです。
幅はおおよそ45cm四方です。
こちらのバルブを口で加えて息を吐き出して膨らませます。
空気バルブのある面は、座席側に向けることで服などに引っかからないようにできます。勿論、クッション側に引っ込めることもできます。
満タンに膨らませても、このように指で一部を押すと凹むような反発性です。
実際に座る場合は、面で圧力がかかるので、これでも実際に座ってみると十分にクッション性があります。
使い終わって折りたたむ時は、空気バルブから空気を逃がします。この時、4つ折りに折りたたむようにすると効率的に空気を逃がせます。
空気を抜いて折りたたむと幅20x10cm、厚さ2cm程度に収まります。
使用感
最初に座ってみると、空気を満タンにしても少しクッション性がなく頼りなく感じました。
それで満タンのまま使っていたのですが、意外と反発性を強く感じるようになり、途中から空気を少し抜くようになりました。
私はこのヨックッションを3年ほど使っていますが、まだへたる様子はありません。今でも問題なく使えます。
フライトシート
2つ目のアイテムはフライトシートです。
こちらは単独での使用だとお尻への負担はあまり変わらないので、ヨックッションとの併用をおススメします。
大きさと使い勝手
フライトシートは長さ60cm、幅42cmほどの空気を入れるタイプのクッションです。
先ほどのヨックッションはお尻への負担の軽減がメインでしたが、こちらは腰痛や副次的にお尻への負担を軽減するアイテムになります。
腰の部分と太ももの下に筒状のクッションができるので、体とシートの圧力が分散されます。
膨らませるとこんな感じです。”FLIGHT SEAT”と書かれた部分が太ももの下部分にあたり、反対側は腰の部分にあたります。
中央の座る部分は空気が入りません。なので、お尻に対しては直接クッション性はありません。
姿勢を固定しないことが大事なので、色んな使い方ができるのはとても有用です。
また意外と太ももの下にも負担がかかっているので、このシートを使うことで足も楽になります。
腰側のクッションも偶に上下に移動させると姿勢が固定されず、快適に長時間過ごせます。
こちらは先ほどのヨックッションに比べて満タンにするには空気の量が多く必要です。
満タンだと、押しても少し凹む程度です。ただし、太ももの下と腰の部分だけにあたるので、満タンくらい膨らませても不安定感からくる不快感はあまりありません。
こちらも空気バルブは中に収めることができます。
ヨックッションと同様に折り畳みながら空気を抜くと効率的に折り畳めます。こちらはやや構造が複雑なこともあり1分くらい空気を逃がすのに時間がかかります。
ある程度収納できるサイズになればしまうのが良いと思います。
折り畳むとは厚さは2cmくらい。幅は22x15cmほどに収まります。
使用感
足の方のクッションに感動しました。
シートと体の触れる面積が増えるので、お尻に対する圧力が弱まります。
ただし、単独ではお尻の痛みに対する軽減効果は薄いです。ヨックッションとの併用をおススメします。
飛行機であれば、配られる枕をお尻に敷いて、このフライトシートを使うのもありです。
空気を入れるタイプのクッションは離陸前に膨らます
この記事で紹介したアイテム以外にも携帯性を向上させるために、空気を入れるタイプのクッションは多くあると思います。
それらのアイテムを飛行機で使う場合に、おススメしたい空気の入れ方があります。
離陸前に膨らませた空気は離陸後、気圧の影響でクッションは膨らみます。
一方で、着陸する際は気圧の関係でクッションは萎みます。
この気圧の変化を利用することで、空気を入れるタイプのクッションのデメリットである手間を軽減できます。
離陸後は空気を入れたり、抜いたりすると思うのですが、特に収納する場面では絶対に小さくなる方がいいので、離陸前に抜いておくと、着陸時にさらに小さくなるのでおススメです。
おススメアイテム以外で試してイマイチだったもの
今回おススメしたもの以外で、私が試してイマイチだったものは空気を入れて膨らませるタイプのフットレストです。
このフットレストは空気を入れて膨らませたクッションを前の座席にひっかけてぶら下げて使うものでした。イマイチだった理由は不安定だからです。
今回紹介した2つのアイテムも含めて、空気を入れるタイプのデメリットは不安定さから不快感です。
バランスボールを思い浮かべてみると分かりやすいと思います。
極端ではありますが、空気を満タンに入れるとバランスボールに近くなります。
そうすると、エクササイズには良いかもしれませんが、長時間心地よく過ごして、なんだったら寝たいという状況には不向きです。
空気を入れて使うフットレストは地面に置けばまだ使えますが、前の座席にぶら下げるとさらに不安定さを増します。
もしフットレストを検討されていれば、床などに固定できるタイプをおススメします。
グッズ以外で痛みを軽減することも大事
グッズを使っても完全にお尻の痛みや腰の痛みは消えないと思います。
同じ姿勢でいることが負担になるので、小まめに姿勢を変えるようにしましょう。
トイレに立つことができれば、それが一番良い休憩になります。
まとめ
長距離移動の際にお尻の痛みと腰の痛みを軽減するためのグッズを紹介しました。
この記事を書いたきっかけは、3年ほど前に自分が買ったクッションは進化しているのではないかと調べてみたことです。
しかし、私が調べたところではまだ今回紹介した2つの製品を超えるものは開発されていないと思いました。
これは、ある程度現状の製品で満足されているということかもしれません。
製品が進化するのもいいですが、飛行機のクラスを余裕でビジネス以上に上げられるようになりたいものですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
機内で役立つアイテムや海外旅行に行くときの荷物について、次の記事にまとめましたので宜しければご参考ください。
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